第一回口頭弁論終了後の報告集会(弁護士会館1002号室で)
9月4日の中野区警大跡地訴訟第1回口頭弁論は、おかげさまで傍聴席も満席の状態で迎えることができました。
傍聴に来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。
仕事で行けないけれど応援光線を送るねとメッセージを下さった方もいて、とても励まされました。
口頭弁論終了後の報告集会にも、ほとんどの方が出席してくださり、弁護団から裁判についての説明を受けたあと、活発に質問や意見が出されました(質疑応答については、後日、ご報告する予定です)。
法廷で原告が裁判官に向かって読み上げた意見陳述書は次の通りです。
意見陳述書
東京地方裁判所民事第3部御中
平成21年9月4日
記
私たちは、「警察大学校等跡地」の近隣に居住する住民です。私たちはこの跡地内に中野区が示した「中野中央公園」を1.5ヘクタールとした計画にいきどおりをもっています。2001年の計画では4ヘクタールの防災公園とそれにつながる緑地でした。高い建物の計画もなく、何かあった時の避難場所としてふさわしい場所だと思っておりました。
ところが「警察大学校等跡地」内に計画されていたゴミ処理施設が白紙になると、区は民間大規模開発に方針を変えてしまいました。そして現在の計画では南側に壁のようなビルと西側には大学のビルがそびえたっています。東側にはNTTの黒ビルに加え、囲町公園のあった所には商業ビルが建ち、北側には既存のマンション、野方警察に加え、警察の宿舎、統合中学校、官舎が予定されています。 これらに囲まれた1.5ヘクタールの公園に何かあった時に逃げ込むのです。
高い建物に囲まれた公園は日がほとんどあたりません。また強いビル風も予想されます。高い建物が建ち並ぶ街区になれば、近隣の木造密集市街地に火事が発生したとき、周辺とは異質なビル群にかえって火事を呼び込むおそれもあります。そんな場所に避難しなければなりません。
警察大学校等跡地を含む中野駅周辺の避難場所は1人当たり1.07平米といわれています。この面積の中で2、3日過ごさなければならないのです。トイレにも行かなければなりませんし、眠らなければなりません。そう考えるとこの数字は非人間的です。数あわせの数字としか思えません。
私たちは「中野中央公園」の面積を約1.5ヘクタールとした都市計画決定が、違法であると確信しています。
この状態を孫子の代へ引き継ぎたくはありません。
以上をもって私の意見陳述を終わります。
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