2009年7月30日木曜日

警大跡地市民フォーラム通信第1号を発行しました

 去る7月23日、警大跡地市民フォーラムは「警大跡地市民フォーラム通信 第1号」を発行しました。
 みなさま、どうかよろしくお願いいたします。






















































































2009年7月27日月曜日

1人1㎡の避難面積を体験して見えたもの































警大跡地訴訟第1回報告会で、1人1㎡を体験する参加者のみなさん(2009年7月23日 中野サンプラザで)

中野サンプラザや中野区役所、そして警大跡地を含めた中野区役所一帯で地震火災などから避難するための避難場所として、1人当り約1㎡を確保している、と中野区は説明しています。でも、東京都23区の避難面積の平均は1人3.4㎡。三分の一の広さもありません。1人1㎡で、安全に避難できるのでしょうか?


 ということで、7月23日(木)、中野サンプラザで開催した、警大跡地行政訴訟の第1回報告会では、この1人1㎡を参加者のみなさんと体験してみました。
 現在、私たちは二つの裁判をしていますが、その一つである、避難場所の中核となる公園の面積削減の違法性を訴える争点とも関連しています。
 幅1m、長さ3mのマットに1mごとに線を引いたものを2枚用意。これで6人分の避難面積の出来上がり。参加者のみなさんのご協力をいただいて、マットの上に乗ってもらいました。
 上の写真は各々のスペースに座ったところ。座った男性からは早速「これじゃあ、荷物は小さめのリュック一つしか置けないな」という声があがりました。写真ではそれなりに隣の人との距離があるように見えますが、荷物を置いたり足を伸ばしたりするのはかなりきつそうです。避難スペースに寝てみたら、下の写真のようになりました。寝返りや、通路として人が歩く余裕はありません。季節が冬だった場合、着ているものによっては隣人と触れ合うくらいの距離になりそうです。
 体験者や見ていた参加者から「これは狭い」「寝るのは無理」「ストレスが溜まりそう」などの感想が聞かれました。
 実際に災害が起きた場合、時間帯や日によっては想定人数以上の人たちが避難するケースもあります。万が一の場合に備えた十分な広さの避難場所や安全性の確保は、基礎自治体である中野区の重要な責任です。
 これから新たに作ろうという公園を、なぜ中野区は小さくしてしまったのか。裁判でその本当の理由を明らかにしていけるよう、みなさまのご理解とご支援をお願いいたします。

2009年7月18日土曜日

良好な住環境を求めて新たな提訴
















警大跡地から見た中野サンプラザとNTTビル(2007年5月19日、警大跡地避難場所見学会で)
















本当はこんな風景になる予定だった(2007年5月19日、警大跡地避難場所見学会で)

 2009年7月16日、杉並区の住民らが、2009年6月22日付けで東京都が決定・告示した「東京都市計画地区計画決定」の取消し、または違法性の確認を求めて、東京地裁に訴訟を起こしました。
 原告となった住民らはいずれも、警察大学校等跡地に近接して居住しており、大規模な建物からの圧迫感や日照被害、騒音、通風の阻害などによって生活が妨害され、災害時には生命・身体に被害を受けるおそれがあるなど、住環境に著しい影響があるとして、計画の取消しを求めています。
 2009年5月21日に中野区を相手取り、公園面積の縮小は違法であると提訴した住民訴訟とともに、避難場所の確保と良好な住環境を求める裁判がいよいよ始まります。
 提訴内容の詳細については、来る7月23日(木)に第1回報告会を開催してご報告いたします。
 みなさま、ぜひおいでください。

警大跡地訴訟第1回報告会

期日:2009年7月23日(木)午後7時から8時半まで
会場:中野サンプラザ8階 研修室6
JR中央線・総武線/東京メトロ東西線「中野」駅 北口から徒歩1分
http://www.sunplaza.jp/access/index.html
会場費:500円

2009年7月17日金曜日

木々の亡き骸

















右(東側)の白い建物が野方警察署
















2009年7月14日撮影
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F字道路部分の樹木の伐採が6月30日に始まった。
写真は早稲田通り側、野方警察署の隣に置かれた伐採された樹木たち。

このあたりは、大きなスダジイたちがすっくと立って早稲田通りを通る人や車を見下ろしていた。
夏には陽ざしをやわらげ、心地よい緑陰をつくってくれた。
あるいは、季節になれば実をつけていたかもしれないウメやビワなのか。
掘り起こされ、剥き出しにされた樹木の根を前に言葉を失う。

約18へクタールの警察大学校等跡地のうちF字道路予定地だけで、52本の木が伐採される。

ムクノキ、サクラ、クワ、スダジイ
モッコク、サワラ、トウネズミモチ
クロマツ、クリ、タブノキ、シイノキ
ウメ、カキ、ビワ、ヒマラヤシーダー

守ってあげられなくて、ごめんね……

2009年7月14日火曜日

「だから、私たちは裁判することにした」警大跡地訴訟


第1回報告会

 5月8日の原告団結成記念シンポジウムから、あっという間に3ヶ月近くが経ちました。シンポジウムには100名を超える皆さまにおいでいただき、まことにありがとうございました。
 これまでの活動のご報告と合わせて、今後予想される裁判の流れなどをお話しいたします。
 ぜひ、ご参加いただきますようお願い申し上げます。


期日:2009年7月23日(木)午後7時から8時半まで

会場:中野サンプラザ8階 研修室6
JR中央線・総武線/東京メトロ東西線「中野」駅 北口から徒歩1分

http://www.sunplaza.jp/access/index.html

会場費:500円

2009年7月3日金曜日

中野区の回答に了解はできない!
















明治大学キャンパス予定地から撮影した警察大学校等跡地(中野駅そば)。奥に見えているのは警察病院。偶然隣で跡地を眺めていた男性が、「もったいないね……」とつぶやいていた。(2009年7月3日撮影)

 去る7月2日の中野区(担当:都市整備部公園・道路整備分野)の回答に対しては、その場でも、数々の疑問や質問が出されました。現況の早稲田通りの騒音データなどはあるのか、週1回の騒音・振動の計測は抜き打ちで行うのか(抜き打ちでなければ意味がない)、工事の進行によっては、予期せぬ事態なども起こる可能性があるのではないか、などなど。

 また、工事説明会ですでに住民に示されたパワーポイントの資料についても、情報公開請求の手続きを踏んでいては最低でも2週間かかってしまい、場合によっては樹木の伐採の後に入手することになってしまいます。

 時間切れできちんと話ができませんでしたが、交通安全指導員の配置についても、車両出入口に配置するのは当然で、私たちは、工事現場近くに学校や病院などがあることから、特段の配慮を求めているのです。

 今回の中野区との話合いの中で、区が検討するといったのは、施工者が行う騒音・振動の計測結果の公表についてだけです。

 警察大学校等跡地は、これから道路、公園の整備の他、東京建物グループの超高層の商業・業務ビルや、マンション、明治大学、帝京平成大学の施設の建設が予定されています。住民や通行者はかなりの期間、騒音や振動、工事車両の増加による交通上の安全などについての心配が続くことになります。公である中野区が、まずしっかりと周辺住民の声を聞き、配慮を実行してくれなければ、民間事業者の工事についても、不安は大きくなるばかりです。
 
 市民フォーラムでは、今回の中野区の回答について協議し、改めて対応する予定です。
 みなさまには、また、ご報告させていただきますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

警大等跡地工事にかかる要望書に対し中野区から回答

 去る6月26日、163筆の署名とともに中野区に提出した警大等跡地の工事にかかる3つの要望に対する回答が、7月2日にありました。要望事項(要旨)と回答の内容は以下のとおりです。
 文書による回答を求めましたが、それはできないとのことでした。その理由を尋ねましたが、説明をする必要がないとのことで聞き入れられませんでした(担当:中野区都市整備部公園・道路整備分野)。


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要望1.環境保全(騒音・振動の24時間連続監測)
 工事車輌出入場所と敷地内における騒音ならびに振動の24時間連続監測をお願いします。法令基準を超える数値が測定された場合は、しかるべき措置を講じてください。

回答1.
 工事の掘削機械は低騒音、低振動のものを使う。(警察大学等の)建物の基礎撤去についても低騒音の油圧破砕機で行う。また、防音シートで囲いを作りその中で破砕する。

要望2.みどりの育成(樹木の移植と復栽)
 私たちにとって思い出の深いサクラ・ユリノキなどを区内緑地に移植し、将来、該当地区に復栽していただくようお願いいたします。

回答2.
 2004年1月の特別委員会で資料(樹木の現況)を出したり、2004年に4回の現地視察会*をするなどの手続きを行ってきた。
 工事がすでに始まっているため、安全上の理由から立ち入りは断る。

*現地視察会=中野区拠点まちづくり分野が主催して2月、4月、7月、10月に希望者を対象に開催したもの。

要望3.交通安全(交通安全指導員の配置)
 工事車輌の出入経路における交通安全指導員を、必要な人員を必要な箇所にご配置ください。とくに学童の通学路や、市民の警察病院への通路には特段のご配慮をお願いいたします。

回答3.
 使用する工事車両の出入り口については交通安全要員を配置して、安全につとめる。

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 文書で提出した要望についての回答(口答)はこのようなものでした。
 このあと約40分、警大跡地市民フォーラムのメンバー6名(以下Q)と区の担当者6名(以下A、都市整備部公園・道路整備分野)で回答についてやりとりしました。

Q1: なぜ24時間監測ができないのか?

A1: どこで監測するかが問題になる。騒音の発生源は工事の進行に伴い移動するので、場合によっては工事以外の音も拾ってしまう。
 東京都環境確保条例や騒音規制法、振動規制法でも24時間計測は義務づけられていない。
 週1回、区が立ち会って施工者が計測を行う。
 今回の工事は土木工事の中でも単純作業なので騒音が出るタイミングはわかっている、コンクリートガラ撤去工事と重機で行う下水道の掘削工事だが、ガラの破砕は公園予定地まで運んで防音シートの囲いの中で行う。

Q2: 計測結果は住民に見えるようにしてほしい。

A2: 情報の出し方(計測結果の公表)については検討する。

Q3: 工事説明会の時にパワーポイントで示された、伐採・移植の樹木がわかる図がほしい。

A4: 情報公開請求してもらえば、公文書なので出せる。

Q4: 歩道上の木はできるだけそのまま残してほしい。

A4: 今の木の間隔で残すのは無理。交通法上、交差点に木を植えられない。

                                           以上、
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