2009年10月5日月曜日

鞆の浦勝訴おめでとう! 中野・警大跡地訴訟も続こう























鞆の浦訴訟の訴状表紙


すでにニュースでご存知の方も多いかと思いますが、広島県福山市鞆港の埋め立て免許の差し止めを求めて住民が起こしている「鞆の浦の世界遺産登録を実現する生活・歴史・景観訴訟」の判決が10月1日、広島地裁で言い渡され、原告住民が勝訴しました。

鞆の浦といえば、万葉の歌にも詠まれ、朝鮮通信使が「海東第一」とその美しさを賞賛した港湾です。また、誰しも一度は聞いたことのある箏曲「春の海」(1929)は、箏曲演奏家・作曲家の宮城道雄(1894-1956)が、8歳で失明する前に祖父母に育てられて目に焼きついた瀬戸内の福山市鞆の浦の海をイメージして作ったものです。

この歴史的港湾である鞆の浦の景観について、広島地裁・能勢顕男裁判長は「文化的、歴史的価値があり、国民の財産というべき公益で、事業が及ぼす影響は重大。埋め立て架橋計画は合理性を欠いている」と判決で述べたようで、「『景観利益』保護のために大型公共事業を差し止める初の司法判断」(東京新聞)という画期的判決がでました。

ちなみに、鞆の浦の訴訟弁護団で事務局長を務めているのが、私たち警大跡地訴訟弁護団長の日置雅晴先生です。

日置弁護士を中心とする弁護団とともに、警大跡地訴訟の原告団も、会員やサポーターの方々と一緒に、行政裁量、都市計画の処分性という司法の大きな壁に挑んでいます。

どうか、今後ともみなさまのご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。

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