2009年6月26日金曜日
2009年度相次ぎ着工 中野区庁舎など連鎖整備 警大等移転跡地
空から見た警察大跡地
中野区の利用計画図
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/023/03/d13400021.html
2008年12月18日「建設通信新聞」
東京都中野、杉並の両区にまたがる警察大学校等移転跡地の開発計画が具体化してきた。特定目的会社(SPC)の中野駅前開発(開発業務受託者・東京建物)による業務・商業・住宅の複合開発、帝京平成大学や明治大学による大学施設、財務省の国家公務員宿舎が、2009年度に相次ぎ着工を予定している。さらに、早稲田大学の国際交流施設、中野区の新庁舎や統合中学校、警視庁の庁舎・宿舎などの建設も控える。同跡地のほかにも中野駅周辺では、さまざまな開発が計画され、街並みが大きく変わろうとしている。
警察大学校等移転跡地(中野区中野4丁目、杉並区高円寺北1丁目)は、同大学校などが移転後、財務省が、土地を各事業者に売却した。
他の事業者に先がけて用地を取得した自警会は、東京警察病院(設計・監理=日建設計、建築施工=西松建設・清水建設・大成建設・佐田建設・佐藤秀JV)を4月にオープンさせた。続いて鵜足津福祉会(香川県宇多津町)が、特別養護老人ホームなどの福祉施設の建設(設計・監理=松田平田設計、施工=飛島建設)を、09年4月の完成を目指して進めている。
これに続き、中野駅前開発、帝京平成大、明治大が相次ぎ、建築計画を明らかにした。
中野駅前開発は、4棟総延べ約19万6300m2の複合ビル「(仮称)中野プロジェクト」を計画。鹿島、大成建設、戸田建設の3社が参画している。11、12年度にかけて完成を目指している。
帝京平成大は、看護、薬、児童、保育の4学科で構成する大学施設(設計=日本設計)を計画。学生・職員数約4000人、延べ約6万2600m2を想定している。
明治大も、延べ約6万4200m2の大学施設を中野キャンパスとして計画。施設用途は、既存学部の移転や新学部の設置を検討しているものの、決まっていない。コンサルタント業務は、五味建築設計事務所(中野区)が担当している。
早大は、定員900人規模の日本人・外国人学生共生型学生寮を含めた国際交流施設「国際コミュニティプラザ(仮称)」の建設を検討中だ。12年の開設を目指す。
中野区は、連鎖的に施設整備を進める。同跡地北側の現中央中学校敷地に第九中との統合中を建設後、現第九中敷地に中野体育館を移転改築する。同体育館跡地には、区役所本庁舎を移転改築する。統合中は、10年度の基本設計、11年度の実施設計を経て、12年度の着工、13年度の完成を目指している。防災公園や区画道路も整備する。
このほか、警視庁が野方警察署南側に庁舎・宿舎の建設、杉並区も居宅介護施設などを建設・運営する事業者の公募を計画している。
警大跡地周辺では、中野区が今後、区役所・サンプラザ地区の再整備構想の策定に向けた検討に着手する。跡地東側の中野四丁目西地区は、東京都が09年2月の都市計画審議会に付議する「東京都市計画・都市再開発の方針」に、再開発促進地区の新規地区として追加した。跡地南側の囲町地区は、同区が地元住民らで構成する勉強会を立ち上げ、共同化や不燃化などの検討を進めている。
http://www.kensetsunews.com/
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