2010年1月24日日曜日
地区計画取消し訴訟 第2回口頭弁論終了
口頭弁論終了後に弁護士会館で行われた報告集会の様子
裁判長、追加資料の提出を指示
1月22日(金)、警大跡地の地区計画の取消しを求める第2回口頭弁論がありました。
傍聴においでいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
これまで原告からは訴状、準備書面(1)と(2)、被告の東京都からは答弁書と準備書面(1)が提出されています。
八木一洋裁判長は、証拠を追加してもらったほうが(裁判所が)内容を理解できるとして原告、被告双方に以下の追加資料の提出を指示しました。
原告側
1.再開発等促進区を定める地区計画運用基準実施細目
被告側
1.大学(明治大学、帝京平成大学)の建物と道路離隔距離がわかる証拠
2.原告が被告に対して求めている釈明
(1)緩衝帯を設けることになっていたガイドラインが結局反故にされる過程において、行政側でどのような考慮がなされたか。
(2)特に住民の要求で設置が決まった緩衝帯をなくすにあたっての代替措置の検討はどうなっていたか?
原告は、外壁の後退部分は(西側住宅地との)緩衝帯ではなく、壁面後退が地区計画通りに実施されても緩衝帯の代替地にはならないと主張しており、これに対する東京都の弁明を求めています。
盛況だった報告集会
口頭弁論終了後の報告集会は、日置雅晴弁護士らによる、都市計画訴訟をめぐる最新事例のお話があったこともあってか初めての参加者の方も多く、おかげさまで盛況でした。
中野区や杉並区、世田谷区、国立市など、地域で開発問題に直面している(したことのある)方々からのアピールや、「こうした情報交換などをやっていきましょう」などいろいろご意見をいただきました。
報告集会参加者の方々のご感想
○たぬきの森は本当によかったと思っています。
大きな緑などには人々の関心は集まりやすいのですが今、住宅地の緑がごっそり失われてその事に危機感を持っています。
自宅の近くに特に何か所もあるので唖然としています。
今後もよい方向にいくよう、関心のない人々にも広めていこうと思っています。
○同じ区民の苦痛の声を他人事と思ってはいけないと感じました。
○問題をなんとかしようという人たちが持つ「熱気」を感じました。
また、それと同時に、この場に若い人の姿がないことに少しさみしさも感じました。
自分にできることを考えたいと思います。
○日置弁護士の話はたいへんよかった。
条例を裁判で争える件は興味津々。
○市民の資産であるみどりを守りたい。
次回期日は4月22日(金)10:45~、東京地裁522号法廷です。
ご支援、どうぞよろしくお願いします。
2010年1月14日木曜日
ご支援よろしくお願いします 次回裁判と報告集会のお知らせ
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●地区計画取消訴訟の第2回口頭弁論
1月22日(金)午前10時45分~
東京地裁522号法廷
●報告集会
同日11時15分ころ~(口頭弁論終了後)
弁護士会館10階 1002会議室
(東京地裁の隣です)
日置雅晴弁護士、富田裕弁護士による特別講演あり
講演「都市計画訴訟をめぐる司法の変化」
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●都からは予想通りの答弁書
警察大学校跡地の開発計画は周辺の住環境への配慮がないとして、計画の取消と違法性の確認を求めている裁判です。
被告の東京都は予想通り、①地区計画には処分性がないので裁判で争う段階ではない、②違法性の確認の利益がない、と答弁しています。
私たちは、処分性については、この計画が環境や防災、住民の生命や生活に影響のある計画であることを主張し、確認の利益については、建築確認の段階では実質救済されず手遅れであり、地区計画の段階で争う必要があると反論しています。
●報告集会で特別講演
口頭弁論終了後は毎回、地裁隣の弁護士会館で報告集会を行っていますが、22日の報告集会は特別企画。警大跡地訴訟について弁護団からの説明、質疑応答の後、日置雅晴先生と富田裕弁護士による最新の事例に関する特別講演もあります。
○日置先生のお話--新宿区下落合・たぬきの森の建築確認取消判決について
昨年12月17日、最高裁判所の第1小法廷で開かれた、“たぬきの森”をめぐる違法建築裁判の判決で、最高裁は新宿区の上告を全面的に退け、住民側の最終的な全面勝訴が確定しました。
日置先生曰く 「建築確認取消が確定した初めての事例です。」
ほぼ完成していたマンション工事は現在、止まっています。簡単に是正できない違法なので全面解体になるかもしれないとのことです。
○富田先生のお話--浅草・超高層マンションの建築確認取消について
昨年12月24日、浅草寺ほか住民が東京地裁に景観悪化などを理由に建築許可の取り消しを求めていた超高層マンション計画が、東京都の建築審査会で建築確認取消になりました。
但し総合設計許可は棄却、設計の問題点を指摘して確認は取消です。
工事は止まっています。富田先生から現状をご報告いただきます。
他にも昨年来鞆の浦や泡瀬干潟の住民側勝訴など、都市計画訴訟の画期的な判決が続いています。
司法や都市計画手続きに起こっている変化の意味について考え、意見交換したいと思いますので、裁判の応援とともに報告集会へのご参加もぜひお願いします。
2010年1月2日土曜日
明けましておめでとうございます 今年もよろしくお願いいたします
警大跡地南側から撮影した現況
中央の建物は東京警察病院(高さ約50メートル、2010年1月1日撮影)
開発が予定通り進むと数年後には、写真の手前に明治大学の校舎
(最高高さ約70メートル)や巨大な業務・商業ビル(高さ約100目ートル)が立ちはだかり、警察病院は見通せなくなる
南側から東側を望む
三角の建物は中野サンプラザ
手前は道路の整備工事
(2010年1月1日撮影)
東京は穏やかな天気で新年を迎えました。
警大跡地の工事も年末年始の間はお休みで、久しぶりに揺れのない(工事中は地震のような毎日です)静かな時間を過ごせています。
早速ですが、1月22日と2月5日には地区計画と防災公園の裁判(裁判の日程をご参照ください)があります。
警大跡地の開発について中野区と東京都がこれまで示してこなかった数々の疑問への真実を法廷で明らかにしていけるよう頑張ります。
今年も応援、ご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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